~ 菜 乃 庵 ~

ユルイ生活blog.目指せオトナのsimple life.

ポートレート

押入の段ボール箱の中が面白いことになってる。10年以上前のものは時効だし、ある意味ネタになるんで、おらワクワクしてきたど!(笑)

見つけたのはモノクロのポートレート。写真集とは言えない代物だけど、それなりに冊子になっている。モデルは私。この程度でよくモデルがつとまったものだと思う(苦笑) 顔がむくんでいるよ。我ながら恥ずかしい。


記憶をたぐると、写真学校に行っていた友達の卒業制作の作品だったと思う。これを卒業作品にしちゃった彼は、多分後悔しているんじゃないだろうか(笑) 彼とは直接の友達ではなく、友達から紹介された1つ上の友達で、彼がコンテストに出す作品のモデルをやったこともある。

もちろん顔モデルじゃなくて、体の一部分のモデル。肩先や腕、うなじや髪の毛といった部分を、彼のイメージした背景に収めるべく、彼はカメラで私の一部分を切り取っていた。つきあっていた記憶はないが、二人だけで出かけることは多々あったし、手紙の交換もよくしていた。

カメラマンの卵だとモデルになってくれる人がなかなか見つからないらしく、外でキャッチすると謝礼も必要になるので、貧乏な彼には気心のしれた女友達である私が便利だったんだと思う。その日の晩ご飯をおごるだけでokだったしね(笑)


外での撮影はもちろんスタジオでの撮影もあった。街の写真やさんのスタジオとはまたちょっと違った、独特の雰囲気があったような気がする。スタジオは真っ白で、床より少し高く広い台のようなところがあって、その台は汚れたらすぐに白く塗るそうで、それを真っ白にするのは一番下っ端の自分だと彼がこぼしていたのを覚えている。

彼は見習いで、アシスタントをつけられる身分では当然なかったので、スタジオには彼以外誰もいなかった。何枚も何枚も何枚も、連続でシャッターを押されるのはとても恥ずかしかった。笑って。自然に。ちょっと下向いて。あそこ見て。恥ずかしがらないで。

そういえば、彼自身がすごく気に入ったといって、大きく引き伸ばしたのを何枚かもらったことがあったけど、あれはどうしたんだろう。今のところ開封した段ボールの中には見あたらない。(※一番奥の箱に入ってました)



ポートレートと一緒に挟まっていたのは、フィルムをそのまま焼きつけたもの。マジックで彼のチェックが入っている。彼のカメラを借りて、私が彼を撮影したのであろう写真も2コマばかりあった。あ、なかなか格好いいヤツだったぢゃん(笑)

今彼はどこで何をしているのかなぁ。挫折せずに写真家になったのかなぁ。


そんなワケで、押入の段ボール箱は全く片付く様子がありません。。。


忘れていることっていろいろあるなぁ。段ボール箱がネタの宝庫みたいに思えてきた。(笑)

実はこれ以外にも一度モデルをやったことがある。23-4歳の頃、よく行っていた美容院のオーナーにananに載せるCMのモデル(カットモデルなので髪型重視)を頼まれたのだ。その時の写真も出てきた。

この写真も大きく引き伸ばしてパネルにされてもらったような気がするけど、今のところ見あたらない。大きすぎて、恥ずかしくて、捨ててしまったような気もする。

当然ananに掲載されたけど、とにかく恥ずかしくて親以外には誰にも言わなかったし、自分はその号のananだけ買わなかった(笑)友達にも多分気付かれてなかったと思う。

親が親戚のおばちゃんに話してしまって、おばちゃんがわざわざ買って見せに来てくれた。今思えば永久保存版として残しておけばよかったかも(笑)