~ 菜 乃 庵 ~

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女ですもの/内田春菊・よしもとばなな

女ですもの (ポプラ文庫)

女ですもの (ポプラ文庫)

お母さんっぽくすると喜ぶ。息子よりも夫、みたいに優先的に気を払ってあげると喜ぶし、ああ、男の人だな、と思う。イヤとかいうのではなく、思う。自分にとって大事な人だからと思って、彼が喜ぶことを隈なくやっていくと、「は!お母さんみたいなお嫁さんをやってる!?」ってなっちゃいますね、自然と。
それが、男の人が自然と要求していることなんだなぁ、と気づかされたときに、なんか、たまらなく重い気持ちになって。(略)


これは対談本なのですが、ばななさんも春菊さんも子供はいらっしゃるけど、あえて「結婚」「入籍」ではなく「事実婚」なんですね。で、どうしてか…というと…という視点から、いろいろお話されてます。

ばななさんの「躊躇する気持ち」にいちいち頷いてしまう。


私の育った家庭はものすごく一般的だったけど、今思うと父と母で完結していたように思う。二人は今もすごく仲がいい。

けれど、そんな仲良しの両親に育てられても、私はちっとも「結婚」とか「家族」とか「子供」に興味がもてなくて、それを周囲の人達は不思議がっていた。

だって支配的なんだもの。血の繋がりの全てが。それがたまらなく嫌だった。そしてやっぱり「弟」の存在は、先に生まれていた姉妹にとって決定打だったように思う。

子供の頃の話は書くと長くなるから、ここではやめよう。いずれまた。