~ 菜 乃 庵 ~

ユルイ生活blog.目指せオトナのsimple life.

思い出ヒタヒタ

仕事が一段落したので、押入れの整理でもしようかと思ったんだけど、またしても壁にぶち当たる。というか、最初からコレをどうにかする決心がつかないことには、押入れは片付かないのだ。何度同じことを繰り返せば気が済むのか(苦笑)

コレっていうのは引越しして以来、押入れに突っ込んだままの未開封のダンボール4箱。3箱だと思ってたら4箱もあった。1箱だけ開封してあるが、主にアルバムとか日記とか手紙の類。要するに「思い出」って奴だ。あと、食器とかも出てくる予感。

この「思い出」の中にはマジおやじギャグなみに「重いで」というものもあるので、おいそれと開封するわけにはいかない。日差しの明るい日中ならともかく、夜にやりだすと心のブラックボックスが開いてしまう。ような気がする(笑)

一部開封してあるので、それとなく手にとってみる。特に感傷はない。痛くもないし痒くもない。ただ懐かしい。


でも捨てられない。


こういうものはどうしたらいいんだろうなぁ。ちなみにチョコ星人は自分の過去は全部PCに収めてしまう。自分のお気に入りの写真や手紙、その他諸々は全てスキャンしたり、デジカメで撮ったりして、データとして取り込んでしまうのだ。卒業アルバムは実家にあるの?と聞いたら、一人暮らしをするときに全部捨ててきたとのこと。なんて潔いのだ!!! 私なんて実家に置いておいた思い出を勝手に処分されただけで凹むのに。

そんなわけで中のものをごそごそと取り出して、結局片付けられずに懐かしさに浸るだけで時間が過ぎた。もらった手紙、誰かと一緒に写ってる写真、中にはいらないものもあったけど。自分の古い日記を読んで「若かった」と苦く思ったり、この時はこんな気持ちだったんだと感心したり。自分のことなのに、いろんなことを忘れている。

気持ちを整理するのは得意なのに、モノが整理できない自分をはがゆく思う。だってもう二度と手に入らないモノたちばかりなんだもの。そんな言い訳をしつつ、単なるモノに思い出をつけているのは他ならない自分なんだと自覚する。

今の時代、思い出のモノはかさばらない。写真はデジカメになったし、手紙はメールになった。小説だってPCや携帯で読める。音楽だって落とせる。デジタルは便利で素敵だけど、思い出はアナログだからいいような気もする。古い手紙からは古い紙のにおいがする。その紙は少し黄ばんで、文字がかすれていたりする。馬鹿みたいにノスタルジック。

でもやっぱり何とかせねば!!!